<忘れ去られた展望台も>
過去、香川県の三ヶ所と高知県の二ヶ所ほどの「日本のウユニ塩湖」的砂浜を紹介したが、当然愛媛県にも「愛媛のウユニ塩湖」がある。それは今治市との境界付近にある西条市の河原津海岸。一昔前まで「河原津海水浴場」だった所である。
但し、この海岸も夕日は山間部に沈むので、マジックアワーは存在しないし、きれいな鏡面にもなり辛い。干潮時間帯に薄い水の膜のような光景が広がる、という所が「日本のウユニ塩湖」的。
海水浴場ではなくなったのは、すぐ北の今治市側に設備が整った桜井海水浴場があることと、水質の問題だろう。それでも潮干狩りは今でも行われており、シーズン中(現在か)は浜への立入りが有料になる。
因みに昭和期以前はカブトガニの産卵地にもなっていた。市内でカブトガニが無料で見学できる施設は以前、紹介したと思う。
河原津海岸を見下ろせる地は、以前紹介した(と思う)西の永納山(古代朝鮮式山城跡)の複数のピークにあったと思うが、別の場所に数分ほどで登れる展望台もある。
今治市との境界から数百メールほど南の国道198号に三差路があり、そこを西に入る道路の終点が登山口。国道を北上時は道標を見られるが、車で走行時は気づかないことが多い。
道路終点(上図)には3台ほど縦列駐車することができる。進行方向のコンクリート舗装された小径がコース。コースは電波塔手前のカーブで、右に階段を下り、下り立った歩道から前方を見ると展望台が見えている。
が、この展望台は老朽化しており、周囲の木々やフェンスのせいで、展望台のベンチに座ると展望があまり望めない。それ故、背後の急勾配の尾根を登っていった。山頂のやや手前が展望は良い。帰路は山頂から電波塔に下ると回遊できる。
河原津海岸の堤防沿いや国道沿いには広大な広場があるので、車で移動しても良いが、自治体からは「河原津海岸に紹介できる駐車場はない」と言われていたので、そこから海岸まで歩いて行った。
海岸は鏡面にはなり難いとは言え、普通の砂浜よりは確実にフォトジェニックな写真は撮れるので、カラフルな長靴やサンダルを履いて水の膜に立てば如何だろうか。
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