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私の学芸員資格科目レポート(2)展示論

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≪201X年、坂本龍馬の全県的街道展開催!?≫

≪大泉洋氏も招聘?!≫

今度の公開レポートは「博物館展示論」後期レポート。レポート課題は「自分が学芸員になったとして、企画展の企画書を作成せよ。」というもの。


土佐西街道の会場を以前述べた文学館ではなく、四万十市の資料館にしたのは、このレポートを見た講師に、「文学館と街道は無関係ではないか」と思われはしないかと危惧したため。

尚、「展示物リスト」は記事の文章量超過のため省略しました。


企画展「龍馬と歩く土佐の四大街道」企画書


[主旨]自然、戦跡、ときどき龍馬-東みよし町の会場入り口

 街道はただの「目的地に向かう道」ではなく、村と村を繋ぐ文化・経済・情報の流通路でもあり、街道の歴史を知るということは、街道に纏わる地域と県全体の歴史を知ることにもなり、郷土学の観点からも意義深い。


 また、街道は歩いてこそ初めて、当該郷土を学ぶことができる。街道の中でも、龍馬が歩いた街道を辿ることによって、郷土の偉人の秘めた「思い」を感じ取り、龍馬を育んだ土佐の風土を体感して戴きたい。



[会場]

 中核(松山街道)会場:越知町立横倉山自然の森博物館多目的ホール

 土佐北街道会場:高知県立歴史民俗資料館企画展室

 土佐西街道会場:四万十市立郷土資料館企画展相当室

 土佐東街道会場:安芸市立歴史民俗資料館企画展室


自然、戦跡、ときどき龍馬-龍馬の街道ルート図と街道行程表

[展示方針]

 「歩くことで地域の歴史と魅力が分か る」をモットーに、飽くまで、入館者が各街道に興味を持ち、実際に歩くことを念頭に、各資料の展示やキャプション、配布資料を工夫する。



[展示内容]

(1) 導入部

高知県全体の巨大地形ジオラマに、各街道のルートをランプで色分けしたものを設置し、ボタンスイッチによって当該街道のルート・ランプが点灯すると共に、その映像紹介が流れるような装置を製作・展示する。



(2) 各街道の歴史

ルートの成立経緯や、その歴史の変遷を大型絵巻風絵とキャプション、映像、音声で紹介する。



(3) 当該関連人物の紹介

坂本龍馬や、当該街道を歩いた、龍馬と関わりのある人物の紹介を、古写真(複写の二次資料)を入れて解説する。自然、戦跡、ときどき龍馬-'10年時の東みよし町での写真展



(4) 街道の詳細紹介

当該街道を起点から終点(龍馬たちが 目指した地)まで順を追って写真展示する。



(5) 各街道施設の紹介

番所や御茶屋、藩主休憩所等を構造図とキャプションで紹介する。



(6) 各種道具、古文書類の展示

 街道を行き交った旅人や藩主が使用していた携行品等の道具類や番所通過のための通行証、龍馬と交流のあった人物の手紙等。



(7) 体験・映像展示自然、戦跡、ときどき龍馬-'09年時の大豊町でのパネル展の貨幣等私物

 街道を歩く目線の映像と、足踏み機器を連動させた装置を製作し、10分間程度のバーチャル街道ウォーキングができるようにする。



[期間中のイベント]

(1) 街道に関する講演

a.当企画立案者による、「龍馬と土佐の街道」と「街道を地域活性と郷土教育に活用する法」の講演(中核会場)



b.タレント・大泉洋による講演(中核会場)

 松山街道は大泉洋が龍馬伝で演じた近藤長次郎の脱藩道であり、また、大泉は民放の番組で四国霊場巡りを行う等、今回の企画展のテーマともある程度関連性がある。



(2) ウォーキングイベント

  各会場施設関係者が、定員を決めて地元の街道を道案内。



[課題]

 最大の課題は、サテライト会場施設関係者が、自ら地元の街道を歩こうとするか否かである。自ら歩きもしない街道の企画展を行っても成功するはずがない。

 担当者が歩けない場合は、友の会や観光ボランティアに要請するしかない。勿論、「歩いて貰う」のではなく、自発的に参画して貰わなければ意味がない。


 が、もし、各サテライト会場施設やその地域が「本気」で取り組んだ場合、四本の街道は有機的に結ばれ、各博物館や地域の交流人口は増加し、各種情報(各博物館の教育プログラムも含む)は共有・活用され、全県的な地域活性に繋がる。


是非ともこの企画展を開催してほしい、という方は次の二つのバナーをプリーズ・クリックon

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