[超絶藪山と笹原の山]
今年のGW(5/2~5/6)は、2回しか山へ出かけなかった。朝方まで雨だった日や曇り日は家におり、また、体調も万全ではなかったため。
(1)県随一の藪山・山ノ神ノ森(土佐町)
稲村ダム南東に位置し、天火荒(点名:天賓阿礼)と尾根続きの山。‘00年代初頭位に銘板貼り付け型四等三角点が設置されたと思われる標高1332.5mの藪山だが、最高所は三角点より若干東の旧山林局の「次三角点」標石がある地点で、その高度は1333.4m。現行の地形図「西石原」では1336mの独立標高点が記載されてい る。
比較的新しい三角点峰であるにも拘らず、稜線には三角点測量員の刈り分け跡やマーキングテープは一切なく、背丈を越える密生度が高いスズタケの密林に覆われている。山名の由来となった東麓の山ノ神神社からの登山道もない。
この山に登山することは、即ち「藪苦行」に他ならないが、「レジェンド」MH2氏やキティ山岳会(登頂記念板は撤去されていた)等、何人かの無名峰ピークハンターは登頂している。
私が取ったルートは点の記ルートと途中まで同一の造林作業道を終点まで辿り、そこから沢を遡行して稜線に出て、東進するルート。このルートなら、西方の鉄塔より藪漕ぎするより、藪漕ぎ時間を30分ほど短縮できる。遡行する沢も造林作業員らに歩かれているため、天火荒の沢のように、非常に登り易い。
下山時は、周囲が全く見えない藪だけに、常に方角を確認しながら進む必要がある。
(2)雨ケ森のマイナーコース上の南アレ(仁淀川町)
数種の登山コースがあるパノラマの雨ケ森だが、拙著で紹介した爺ケ森のように、マイナーなコース上に知られざる山がある。標高 1290mの南アレである。山頂には三角点や図根点はないが、国有林の境界目出し標が立っている。
昭和中期頃までは好展望を誇る笹原の山だったようだが、現在では樹林に遮られている。しかし樹林の密生度は低いため、明るく、コース中、谷風もそよいでいるので気持ちいい。
雨ケ森の岩柄コース途中から南アレに登るルートがあるようだが(廃道化しているか否かは不明)、過去、岩柄から雨ケ森には登ったことがあるので、未踏のルートを登った。その登山口から南アレを経て雨ケ森に登るルートは急登続きで、登山口と雨ケ森山頂との高度差は800m以上。
尚、雨ケ森のミツバツツジは、GW前に見頃期が終わっている。
上記の山々の登山ルートの詳細については、今月中にヤマケイサイトに投稿予定。
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