[ハグプリ外伝脚本1-②]
※当脚本は、ショーの内容については事実に基づいていますが、それ以外はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※登場人物の口調等、実際とは異なるケースが少なからずあるものと思われますが、ご容赦下さい。
<シーン4の続き>
ショーではビシンとプリキュアの闘いが始まった。
ハリー「あのビシン、バク転やりよった。本物並みの身体能力してんで。エール(はな)も一回転しよった、凄いなスーツアクターたちは。それにしてもエールのスカートの下・・・。」
ハリーは横にいるはなに話しかける。
ハリー「なぁ、はなも変身した時、スカートの下はあんなショッキングピンクのパンツ穿いてるんか?」
はな「あれはパンツじゃなくてコスチューム!私が穿いてるのは、あんな鮮やかなピンクじゃなくて淡いピンクだよ・・・って、ハリー、何言わせるのよ!」
ほまれ「ハリー、そんな質問するの、セクハラだよ。」
ハリー「冗談やがな。でもエトワール(ほまれ)の着ぐるみの左太ももも、巻いた青いリボンがセクシーやん。なぁ、ほまれもそう思うやろ?」
ほまれはハリーの言葉に顔を赤らめる。
ほまれ「何言ってんの、バッカじゃない?」
ショーではビシンが各プリキュアの弱点を指摘後、ひるんだところを猛オシマイダーが攻撃する展開に。
はな「何でビシンが私たちの弱点を知ってるの?ほまれの弱点は、お化けが苦手というところで、さあやの弱点はこんにゃくを食べられないところ、って言ってるけど、ほんとなの。」
ほまれとさあやは黙って頷く。
はな「うそ、マジ?お化けは分かるけど、こんにゃく、って・・・。」
さあや「そういう着ぐるみのエールは、弱点が『おっちょこちょいのところ』」って言われて、【おそ松くん】のイヤミの【シェー】ポーズをやってたけど、あのギャグ使う人って50代以上のおじさんだよね?」
はな「めちょっく(『めっちゃショック』の略)!」
30分間のショーは終了し、その後のプリキュア撮影会までの間、観客はその場から一旦離れることになる。
はなたちも立ち上がり、後ろの方に移動していたが、あるコスプレイヤーを発見する。
はな「あっ、あの大人の人、キュアエールのコスプレしてる。」
ほまれ「でもブーツはキュアホイップのみたい。」
その時、ある女児がそのコスプレイヤーの所に駆け寄ってきた。
「キュアチョッピーさん、こんにちは。あたし、チョッピーさんのファンなの。これ書いてきたから読んで。」
女児からファンレターを受け取った際、そのコスプレイヤーの横顔がはなたちから見えた。
ハリー「げっ、あの『キュアチョッピー』って呼ばれてるコスプレイヤー、男や。それもおっさんっぽい。」
ほまれ「普通、キャラクターショーなんかは、マナーとして大人はコスプレして来ちゃいけないんじゃないの?」
えみる「プリキュア・ドリームステージ(有料)でも、コスプレした大人の観覧は禁止されているのです。」
ほまれやえみるの声が聞こえたコスプレイヤーは、ほまれたちの所へ来た。
チョッピー「いやいや俺はショー運営者に迷惑がかからないよう、観覧スペースの外で観覧しているから問題はないよ。」
ほまれ「ドリームステージはショー運営者と主催者が同じだけど、イオンなんかでやるショーは、ショー運営者はイベント会社で主催者は商業施設側。だから本来、運営者側は大人のコスプレイヤーに来てほしくないけど、主催者側はあまり禁止事項を設けたくないから、運営者は仕方なく黙認しているんじゃないでしょうか。」
チョッピー「そんなことはないだろ。運営関係者から今まで嫌な顔されたこともないし、観覧者から握手や写真撮影を求められることもある。それにプリキュアの映画を上映していた映画館じゃ、映画館の係員から握手を求められたこともあるんだぞ。」
ほまれ「観覧者とのやり取りや映画は関係ないんじゃないでしょうか。」
チョッピー「何―っ!」
ハリー「まぁまぁお二人さん、これからプリキュアの撮影会もあるようだし、最後まで楽しくいきましょうや。」
チョッピーは舌打ちをして、その場を後にした。
ハリー「ほまれ、ちょっと熱うなり過ぎやぞ。」
ほまれ「私は正しいことは正しい、間違いは間違いと言いたいだけなの。」
その様子をビシン(本物の)は見ていた。
ビシン「おやおや、あのコスプレイヤーからはトゲパワワが溢れ出ているな。明日への希望よ消えろ、ネガティブウェーブ!!」
To Be Continued
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