<今迄で一番、展示台数は多いが、やや不満>
今年の正月、九州の自動車博物館「日本の名車歴史館」(福岡市東区)に行ってきた。関連サイトでは、当館の展示台数は二輪を含めて「60台以上」となっていたが、四輪は40台少々位だったと思う。それでも過去に見学した高知(2館)、愛媛、岡山、広島(2館)、兵庫の自動車展示施設よりも旧車の台数は多い。
但し、展示車の製造年代は過去に行った施設の車に比べると相対的に古く、昭和30年代から40年代初期のものが殆ど。当方の好きな昭和40年代後期の流線形のスポーツカーは皆無だった。
本来、この館のメイン展示車はコスモスポーツなのだが、その車の他、ホンダS800、スバル360、マツダR360は2020年1月末から九州自動車道の広川サービスエリア(上り線:福岡方面)内の「昭和食堂館」店内に展示されている。
現在のメイン展示車は初代クラウン(全体写真の左手前)と日野ルノーになっているが、前者は高知県の四国自動車博物館、後者は同県のアクトランドの無料エリアで見学できる。
広川SA内食堂のコスモスポーツもアクトランド内の世界クラシックカー博物館、マツダR360はアクトランドの無料エリア、ホンダS800とスバル360は四国自動車博物館で見ることができる。
とは言え、特に60代以上の方の中には、初代クラウンや日野ルノー等のスタイルや年代の旧車を好きな方もいるであろう。
以上のことから、「日本の名車歴史館」では、「この車が見れて良かった」というものは全くなかった。
強いて挙げるなら、初代日野コンテッサ(上の写真)やいすゞヒルマンミンクス、スズキフロンテ800(下の写真)位か。因みに「初代」で言うなら、サニーやセドリック、ブルーバード、コロナも展示されていたが、初代ブルーバードは高知県香美市物部町の国道195号に面した個人宅の車庫でいつでも見られる。
他に名車歴史館で残念だったのは、手入れが行き届いてない車両が少なくなかったこと。バンパーが錆びているものや、タイヤがパンクしているものもあった。管理責任者の車への愛情が全く感じられない。
販売コーナーで販売していたミニカーも旧車ではなく、現代の白箱トミカ。旧車マニア心をくすぐるグッズは皆無だった。
そういうこともあってか、当方が見学していた12時半頃から約50分間、来館客は皆無だった。人気のテーマパーク「ワンダーワールド」(国営海の中道海浜公園内の施設)内にあるにも拘わらず。
入館料は500円でJAF割もあるが、公園の入園料450円と駐車料金が1日530円いるので、全部で1,500円弱要す。
尚、なぜかこの館は海の中道海浜公園の公式サイトや園内マップには記載されてないが、ワンダーワールドの入場ゲートを入ると正面に見えているので、すぐ分かる。→公園の公式サイト
因みに館の手前にあるレストラン「ワンダーシャトル」内には、当方の従兄弟の元愛車、フロンテ360とホンダT360が展示されているが、後者もアクトランドの無料エリアに展示されている。
今年は他に機会があれば、この館よりも展示台数が多い施設に行くかも知れないが、自宅からは車で4時間半ほどかかる。日帰りできるギリギリのラインである。
人生何事もギリギリを攻めたい、という方は下のバナーを是非。