心が疲れた時は「泣ける曲編」や「元気が出る曲編シリーズ」のような曲ではなく、静かに寄り添ってくれる曲を聴きたいもの。
第10位「きっとしあわせ」しゅうさえこ
‘93年のNHKみんなのうたの一曲。子供ではなく、小さな子を持つ母親たちから絶大な支持を受け、ヒットした。曲調はフォークっぽいJポップ。
歌詞は、結婚した当初や子供が生まれた頃は、幸せ感に包まれていたのに、日々の忙しさの中で、その感情を失っていた。でも、ずっと幸せを追いかけていたい、というもの。

9位「エヴリィホーム」鬼束ちひろ
前作より2年7ケ月ぶりに’07年5月、出したシングルは、ピアノのみの伴奏でのちひろ節。虚無感の中にも内に秘めた力強さを感じる。
8位「心の扉」シング・ライク・トーキング
‘95年時、NHKBSの何かのキャンペーン・ソングだった。このグループの曲調とボーカルは中高年世代から言うとオフコース風と言えようか。
当時、私は農家で実地研修を行っていて、毎日帰宅するとくたくたになっていた。本当に自分の進むべき道は農業なのだろうか、と疑問にも感じていた。そんな時、この曲が寄り添ってくれた。
♪いつもそばにいて ときを重ねても ぼくは♪

7位「途中下車」山川豊
‘94年の歌謡曲っぽい演歌。当時、私のカラオケの十八番曲でもあり、週二回ほど町内の居酒屋で歌っていた。地方の駅で途中下車してぶらりと町歩きする旅情も感じる。

6位「あこがれ/愛」ジョージ・ウィンストン
‘80年代初頭、自動車のCM曲に起用され、ヒットしたピアノ演奏のみのインストゥルメンタル。非常に郷愁を誘う曲だが、失恋した女性が聴くと号泣間違いなし。

5位「さすらい」奥田民生
‘98年2月発売の民生節とその世界が展開する曲。当時、以前投稿したように私は拒食症から生還できたのだが、その時、この曲が寄り添ってくれた。
♪さすらいもしないで このまま死なねぇぞ♪

4位「時代おくれ」河島英五
‘86年発売の曲だが、長く歌われ、故・英五の代表曲の一つになった。’80年代末から’90年時の私のカラオケ十八番でもある。作曲は森田公一、作詞は阿久悠。一応ジャンルはニューミュージックだが曲調は歌謡曲。
余談だが、’02年時、交流のあった(私と)メジャー・デビュー前の矢野絢子氏曰く、英五のジャンルは「フォーク歌謡」だと言う。因みに彼女は人との付き合い方が上手ければ、今でもメジャー界にいられるのだが・・・。
♪人の心を見つめ続ける 時代おくれの男になりたい♪
河島英五 ベスト&ベスト DQCL-2013
3位「ひとりぼっちのロンリーナイト」ポール・マッカートニー
‘84年頃のポップス。ポールのソロ曲の中では、最も洗練されたシティセンス溢れる曲の一つと言える。間奏ではピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアのギターが心に響く。

2位「クラシック」谷村新司/奥田瑛二
‘86年頃のニューミュージック。この曲も洗練されているが、作曲者は歌謡界では有名な馬飼野康二。
歌詞は以前も触れたように、学生時代から性格が対照的で衝突もしてきた友人同士が、社会人になっても古いタイプの人間として、世に流されずに生きていこう、という内容。
♪古いタイプの男さ 想い出失くしてまで 生きたくない♪
1位「クラシック」エイドリアン・ガーヴィッツ
これまで幾度となく解説してきた、’82年発売(シングル・バージョンは日本未発売)のヨーロッパ中で大ヒットしたメロウ・バラード。人生の喜怒哀楽、どんな時でも心に寄り添ってくれる曲。
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