[訪れると必ず「感動」を約束する]
今年も例年通り、素晴らしい景勝地や史跡を巡った。ネット初公開(探訪ルートを含む)の地も毎月のように公開してきた。みなさんも以下の地を訪れると必ず感動し、満足するものと思う。
第5位・陸軍御籠島洞窟式砲台跡(愛媛県伊方町)
今年、自治体が四国最西端・佐田岬と陸続きの御籠島(みかごじま=本当の最西端)にある豊予要塞地区の洞窟式砲台跡を去年、整備していたことを知り、驚きを隠せなかった。
しかもその人工洞窟(横穴)はY字隧道で、一つの入口に対して出口(砲台口)は二つ。実物大で完璧に再現された12センチ榴弾砲レプリカも砲台跡に設置する等、見事な整備状況。
第4位・樽の滝(高知市)
つつじヶ森登山口近くにある二段で落差65mの名瀑。感動したのは、上下段、双方の滝壺上にかなり鮮明な虹が懸かっていたこと。しかも上段の滝壺の虹は、見る位置によっては立体的に見える。高知県で最もメルヘンチックな滝ではないだろうか。
第3位・西又山のシロヤシオ大群落(高知県馬路村からのコース)
拙著の一作目の登山ガイドブックで安芸市側からのコースを紹介した西又山は、’00年代に入り、稜線周辺のスズタケが一斉に枯れ、山頂から大展望が広がるようになった。
しかも馬路村からのコースでは、想像をはるかに超える「白いツツジ」こと、シロヤシオの大群落が。どこまで登っても群落が続く。
第2位・火山・雨滝山回遊コース(香川県さぬき市)
この二つの山の回遊は、ハイキングのいい所をギュッと凝縮したようなコース。まず、すぐ大小の磨崖仏群が現れる。大きいものは四国屈指の規模で展望も優れている。
尾根に登ると水源もないような場所なのに鬢盥という神秘的な池が現れる。ここからは瀬戸内海の展望が開ける。
火山を過ぎると未整備のマイナールートを下り、鉱山跡の貯鉱庫へと下り着く。それから一旦車道を歩いた後、再び登山道に入り、山頂が広大な城跡の雨滝山へ。こちらも鬢盥に匹敵するパノラマが広がる。
後は道路を少し歩いた後、ハイカーが辿ることのない送電鉄塔巡視路を辿って起点へと戻る。
第1位・千崎の滝(高知県土佐清水市)
これまで高知・徳島両県でいくつもの海岸に落下する滝を見て来たが、スケール感と景観に於いて比類なき絶景の滝が足摺温泉郷下方の海崖に懸かる千崎の滝(仮称)。滝の天辺近くから見ると、海面へ直接落下するその様は、まるで海外の滝のような雄大さと秘境感がある。
この滝の存在は以前から知っていたものの、地形図に水線も描かれておらず、詳細な場所が分からなかったため、目星を付けた山中に分け入り、耳を澄まして沢音を聞き、音のする方へ進んで行き、沢(千崎川)沿いを下って滝の天辺へと出た。
また、滝の遠望地、長碆ではかつて見たこともない石柱のある海食洞を発見した。この滝は遊覧船(乗船料2,500円)から仰ぐことができるのも魅力。
この年末年始は東洋町と海陽町、美波町を探訪するが、また来年も素晴らしきマイナー景勝地&史跡をお届けしたい。
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