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Channel: 次世代に遺したい自然や史跡
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熊本県民よ、海に続く海床路は長部田だけじゃない

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<岱明海床路等、舗装されたものがフォトジェニック>

以前、熊本県内の有明海沿いには、「海に続く道」海床路(干潮時に現れる海底の造成道)が15ヶ所以上あり、圧倒的に未舗装のものが多い旨、述べたが、長部田海床路のような舗装されたものと、未舗装のものとでは、水面を歩いているような写真が撮れる時間帯が大きく異なることが分かった。いや、未舗装のものは最適な時間帯に訪れたことがないため、そんな写真が撮れるか否か確証はない。

熊本県内の舗装された海床路の内、長部田海床路の次に知られている海床路は、玉名市の「岱明海床路(たいめいかいしょうろ)」であろう。と言っても「知られている」と言っていいのかどうか躊躇うほど、有名とは言えない。

 

この海床路は舗装されていること以外に長部田同様、道沿いに電灯付き電柱が建ち並んでいるので、夜間もフォトジェニックな写真を撮れる。

 

ただ、アプローチ(交通アクセス)が分かり辛い。それに対向車と離合できるルートは一本のみ。その道順はまず、国道501号の新大浜橋の2キロ弱西にあるセブンイレブン岱明町高道店のある岱明町高道交差点の一つ西の信号交差点を南に折れる。

東西に走る道路に突き当たると右折し、4本目の左折道に入る。「かきはら橋」の次のT字路である。長保排水機場が東にある堤防下道路に突き当たると、その付近の路肩に駐車する。

そして南西に上がって堤防道に出ると、岱明海床路が眼下に見えている。この海床路は縁石があるから、それが海没し、水面を歩いているような写真を撮ろうとすると、長靴を履く必要がある。尚、この日の探訪時の潮位は2m20cm超位だったと思う。前も述べたように、潮位が2m前後の時がベスト。

ここから北方を見るともう一本、海岸から沖にかけて道のようなものが確認できる(上の写真)が、それは松原海水浴場の東端にある「龞頭洲(べっとうす)海床路」ではないかと思われる。2m以上の潮位で海面に出ているということは、簡易舗装されているのだろう。

次は荒尾市に移動した。荒尾市は熊本県内で最も多くの海床路を擁しているが、それは「ラムサール条約湿地」にも登録されている広大な「荒尾干潟」があるからである。

しかし玉名から移動して、「荒尾干潟水鳥湿地センター」の西から北と南の海床路を見て見ると、舗装の海床路が一本もないのか、全て海没していた。

そこから見える海床路は、センター沿いの道路の延長線上にある「蔵満海床路」、その南方の「蔵満下海床路」、「蔵満海床路」の北側の「一部海床路」、その北方の「増永海床路」。

この内、一部海床路(上の写真と下の図)は海岸寄りの何割かが簡易舗装されているのか、深めの長靴を履けば、水面を歩く写真が撮れそうだった。

 

以上の他、机上で調べた(全てではない)海床路は、打越北海床路、打越中海床路、打越南海床路、貝塚海床路、手水上海床路、手水中海床路、手水下海床路、長洲海床路(長洲町)、小島海床路(熊本市)、長浜海床路(宇土市)。

未舗装の海床路は電灯付き電柱もないので、探訪に適した時間帯は干潮時刻に近い時間帯ではないかと思われる。満潮寄りの時間帯は、そこに海床路があることすら気づかないことが多い。

潮位を考慮して全て探訪したい、という方は下のバナーを是非クリック。


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