<ライオンから河童、モスラまでも>
ミステリアス・シリーズ第4弾は、西日本(四国中心)各地にある各種動物、妖怪、怪獣に見える岩や木等の有名・無名の自然造形物を取り上げる。半分ほどが当ブログ初紹介。
(1)獅子岩[東洋のスフィンクス](三重県熊野市)
三重県はカテゴリー区分によっては東日本にも属するが、近畿にも含まれる。そういう意味では、この獅子岩は西日本で最も有名な動物似自然造形物ではないかと思う。
「東洋のスフィンクス」とも言われる七里御浜に突き出た高さ25mの岩で、近くの人面岩と対になり、井戸川上流にある大馬神社の「自然の狛犬」であると見做されている。5月中旬から7月の日の出時、朝日が口に入る。→フォートラベル投稿記事
(2)犬島(和歌山県みなべ町)
熊野古道が唯一海岸を通る場所、千里の浜にある岩。少し離れた所から見ると、より犬っぽく見える。この浜は日本一のアカウミガメの産卵地でもあるが、見学は許可が必要。→公式サイト
(3)蛙岩(京都市山科区)
京都市南部の人気の山、音羽山(大津市との境界)の、山科音羽川沿いのコースにある岩。コース(車道)が最初に音羽川を橋(鎌研ぎ橋)で渡った後、左手下に現われる。岩の質感からヒキガエル(ガマガエル)に見える。因みに奈良市には蛙石もある。
(4)月の兎(広島県庄原市)
広島県屈指の景勝地、帝釈峡(四国から日帰り可)の観光洞、白雲洞内にある鍾乳石だが、月にかわってお仕置きをする「月のうさぎ」ではなく、月に住むうさぎ。30~200万年の間、水に溶けてできたもの。→公式サイト
(5)うさぎ岩(愛媛県今治市)
月のうさぎがあれば、海のうさぎもある。以前紹介した岡村島のナガタニ展望台上り口の海岸から見える岩。このうさぎは白うさぎ。
(6)河童岩(岡村島)
うさぎ岩の側にある巨大な岩。まるで河童が椅子にもたれているかのよう。下半身は人魚的。→フォートラベル投稿記事
(7)ライオン岩(大洲市河辺町)
大洲市長浜町の「ライオン岩」は比較的知られているが、河辺町のライオン岩を知る者は少ない。当ブログでは以前、素掘り水路隧道記事で紹介した(→記事)。
が、この造形はライオンよりも獅子舞等の獅子に似ている。岩は千トン級の巨岩。顔はオーストラリア国立博物館にいくつかミイラが収蔵されている一つ目獣の一つにも似ている。
(8)ゴジラ岩(宇和島市)
宇和島市本土から架橋されている九島の西の海岸にある岩で、昔は「傘岩」と呼ばれていた。 ゴジラの皮膚の質感を表現できているのは写真の角度だが、裏側から見ると、目はないものの、シルエットはもっとゴジラに酷似している。口の部分に頭を突っ込むとインスタ映え写真が撮れる。→九島の登山コースガイド
(9)モスラ岩(九島)
ゴジラ岩の近くにある岩で、モスラの幼虫に似ている。背中に乗ることができる。
(10)亀石(高知県土佐清水市)
2011年頃、奈良県明日香村の亀石、京都府宇治市の亀石と共に紹介したが、「足摺の七不思議」の一つである亀石は、とても自然造形とは思えないリアル・ミステリアス。足摺岬の遊歩道沿いにある。→足摺の七不思議
この近くの「亀呼び場」から弘法大師が亀に乗り、修行していた沖の不動岩に通っていた、という伝説あり。
(11)ライオン島(徳島県美波町)
有名な海食洞門、恵比須洞から北東の恵比須浜海水浴場に行くまでの区間の海中にある碆。右斜め後ろから見た、ライオンが座っている姿に似ている。
この南方にはワニ島もあるが、干潮寄りの時間帯でないとワニには見えない。
(12)ヘビに見える木(香川県坂出市)
平成25年6月、テレビ番組「ナニコレ珍百景」の珍百景に登録された「ヘビに見える木」という名の木の枝。ヘビが柵の棒を丸飲みしようとしているように見える。→高速道のサイト
(13)龍頭(大分県別府市)
『「鬼滅の刃」の主人公が繰り出す剣技の時、現れる龍は、うちの神社の天井絵の龍をモデルにしている』と主張する宮司がいる八幡竈門神社境内にある木の枝跡で、龍の頭部に似ている。
境内には「龍穴」という、龍が出入りしていた伝説のある、内部が空洞化した大木もあり、その龍が具現化した姿とも捉えられる。また、神社の石段は鬼が造ったという伝説も。因みにこの神社は以前紹介した、貴船城に行ったついでに寄った。→公式サイト
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