竹藪の中の道が明瞭になってほどなくすると、左手に大木が立つ三叉路に出る。この道は元々水路管理道だが、水流がなくなって久しい。ここを左折するとさきほどと同じようなY字路っぽい三叉路があり、ここは右折する。すぐ平地区の車道に出られるはずなのだが、車道沿いに伐採した竹を積んでいると共に藪化しているせいで、若干藪漕ぎして車道に出る。
地形図を見たら分かるように、この辺りから送電線(鉄塔室戸線)が北に向けて走っている。この鉄塔巡視路を辿って、野根山街道に出ようというのである。
道路はヘアピンを繰り返しながら高度を上げているが、車道をショートカットする鉄塔巡視路は見当たらない。
最初の右ヘアピンカーブ手前位から海の展望が開け、歩い
ていても気持ちいい。
地形図(羽根及び奈半利)の150m等高線を左急カーブで曲がると、北の斜面を見ていて戴きたい。すぐ、みかん畑の西際から北に小径が分岐しているのが分かる。これが車道化される前まで利用されていた道なので、これに折れる。
ほどなく左急カーブに達すると、また小径が右に分岐する。この道が元々の鉄塔巡視路だと思われるが、その先の沢を左にカーブして渡る所が不明瞭になっている。とにかく小径は山襞に沿って走っているので、道を一旦見失っても適当に左にカーブして斜面を西進していると、すぐ上か下かにきれいな巡視路が現れる。
巡視路は山襞に沿ってくねくねと進み、車道
を離れてから最初の尾根の張り出し部に22番鉄塔が建っている。どこの鉄塔巡視路でも大体そうだが、ここも落ち葉踏む、歩き易い道である。
22番鉄塔を過ぎて、二つ目の尾根の張り出し部に21番鉄塔が建つ。21番からは一旦尾根を上がった後、再び山襞に沿い、北東に深く切れ込んだ谷を回りこむ。
次の尾根の張り出し部に20番鉄塔が建ってい
るが、この辺りから山並みの向こうに太平洋が遠望できたと思う。
その次の尾根に19番鉄塔が建っているが、18と19番鉄塔の尾根の間が狭いため、下って上がる起伏が激しい。
19番からは急傾斜の斜面を、大きくジグザグを繰り返しながら下って行く。
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