高知家オールスターズとは、高知県の自治体ブランド(企業で言うところの「コーポレート・アイデンティティ」)である「高知家」を冠したカテゴリー集団とでも言おうか。県では各種産品以外に、対外的に高知県の「人」も「県の魅力の一つ」として売り込もうとしており、県出身の広末涼子らを起用し、PR動画を製作する等して県内外にアピールしている。
高知家オールスターズには、高知県に縁があり、県のことが好きな方なら誰でも登録できたように記憶している が、皆、仕事や趣味、特技の得意分野をアピールしている。
これまで二、三回、オールスターズのPRのための動画やテレビ撮影が行われており、広末出演時は特に参加者が多かった。その他、各テレビ局が特に気になる「スター」については個別に取材している。
当方の得意分野は他者からすると地味で、テレビ受けも良くなく、全体の撮影会にも参加したことはなかった。しかし先日の日曜の撮影では、30秒ほど自らのことを個別にアピールできるとのことだったので、初めて参加した。が、参加人数が多かったため、アピール 時間は僅か10秒になってしまった。こういう事態になることが分かっていれば参加しなかったのだが。
当日の参加者は自転車競技や水中撮影、フラメンコ、よさこい踊り等の「スター」だったが、幼児や児童は見ていて微笑ましい。一番可愛かったのは「ぜろさい」と書かれたTシャツを着た子供たちの集団だったが、何の団体若しくは会社なのかは分からない。
就学前位のラガーガールもいたが、児童や園児も女児が殆ど。高知では子供の頃から女性が「強い」ということか。
子供以外で可愛かったのは「食べることが好き」とカメラの前で語っていた二十歳前後位の女性。こういう光景を見ると「自分にも娘がいたらなぁ」と思ったりするが、きょうびの娘は小学高学年位になると、父親を煙たがるようになるのだろう。例え良好な親子関係だったとしても、行く末は嫁いでいく訳だから切ないもの。
しかし思うのは、高知家オールスターズ事業による費用対効果の問題。芸能人を起用し、東京等の都市にもCMを流していたはずだから相当な予算を費やしているのではないだろうか。その財源は地方交付税なのか、それ とも血税なのか。
が、オールスターズをいくら宣伝しても、それが直接県産品の売り上げや移住者増加に繋がる訳ではない。
もっと県では、こういうスターたちがいるから、県外者に高知県で何をどのようにしてほしいのか、ということを具体的に伝えた方がいいのではないだろうか。
更にただ単に宣伝だけをするのではなく、スターたちが協力して、高知のためになる何かを行うことも大事ではないだろうか。その努力や成功するまでの過程は共感や感動を呼ぶはず。
PS:今回の撮影の模様は高知放送の新番組「We are 高知家!!」(毎週金曜日 26:00~26:05) で放送予定。 但し、私は眼鏡を外して映っているから気づきにくいかも。