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Channel: 次世代に遺したい自然や史跡
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日本一長い歩道トンネル(陸上)と立石の立つ峠を回遊

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トンネル東口
平成4年11月、愛媛県愛南町柏の国道56号の内海トンネル南に、その車道トンネルよりも長い全長915mの歩行者(及び自転車)トンネル「内海ふれあいトンネル」が完成した。これは産業用や海底トンネルを除くと、歩道トンネルとしては日本最長(当時)。現在、ネット検索してもこれ以外のトンネルは出てこないので、今も日本一である可能性がある。

国道の内海トンネル内の歩道部が狭く、児童や生徒の通学が危険、ということで建設されたこともあり、内壁には地元小中学生が描いた四季や海のイメージ画を壁画として所々設置している。

トンネル内部
長いだけに幅員も4mあり、広さ的には3トン車も通行できるほど。
防犯面も考慮されており、電灯は364個、押ボタン警報器は18台、監視カメラは4台設置されているので、夜間の通行も安心。

旧道登山口
案内板には駐車場も記載されていたが、よく分からなかった。それにトンネルの往復だけでは面白くない。そこでその南方の標高150mを越える、大浜と北原を結ぶ立石峠を往路辿り、下山後にトンネルを通って戻る回遊コースを設定した。

立石峠の名称の由来は峠に立つ、高さ1メートル少々の立石にある。丁度峠に目印のように立っていることから、人為的なメンヒルの可能性もあるが、上の山から落下してきた可能性が高いだろう。
立石峠の立石

その上方の最高所、244mピークは役場で尋ねると「石鎚山」と言い、石鎚神社が祀られているとのことだったが、立石峠から山頂までは道の痕跡はなく、山頂に神社の跡もなかった。もしかしたら神社は北の下方にあるのかも知れない。

峠道(旧道)は地形図「魚神山(ながみやま)」にも記載されているが、所々新道に付け替えられている。恐らく近代、荷車や人力車を通り易くするために改良したのだろう。

シダの峠道
それを知らずに当方は大浜側から登ったのだが、谷沿いの道はほどなく不明瞭になったので、斜面を北側にトラバースして行くと新道に出た。
以後、峠から北原集落手前まで道標が案内してくれる。但し、数は少なく、途中、道筋が分からなくなり、適当に斜面を進んで正規コースに出た。旧道と新道との分岐では後者を選んだ方が無難。当方は性格的に前者を選択した。
峠道はこじま歯科北上の三差路に下りてきている。

余談だが、大浜の旧道登山口から少し道路を南下した所には「昭和天皇御展望の地」碑が建立されている。昭和天皇は昭和21年から29年にかけて、戦災で疲弊した国民の労をねぎらい、激励されるため、全国巡幸を敢行された。
昭和天皇御展望の地

この柏崎に至ったのは昭和25年3月21日で、風光を愛で、同行していた愛媛県知事と談笑された。
戦後、日本が驚異的な早さで復興を遂げた一因は、この天皇巡幸にあるのかも知れない。

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