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ミステリアス古墳SP麿’S版

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<600基の古墳群や四国最大前方後円墳>

先週、NHK総合で「あなたも絶対行きたくなる!ミステリアス古墳スペシャル」第4弾で、全国4ヶ所の古墳が紹介されていたので、当方も関西と中四国の4ヶ所の古墳を紹介したい。尚、同番組で取り上げられたものや、当ブログで過去2年間に取り上げたものは除く。

 

(1)  龍王山古墳群(奈良県天理市)

好展望の城跡を擁す龍王山の西斜面の植林帯、標高150~450mにかけて約600基の古墳が点在する。6~8世紀に築造されたもので、円墳と山の斜面に掘った横穴式古墳がそれぞれ約300基ある。

全国屈指の古墳群であるにも拘わらず、調査は殆ど行われておらず、詳細は謎(ミステリアス)。

‘90年探訪当時使用していたフィルム・コンパクトカメラでは、光量不足のため、辺り一面の古墳群を写すことはできなかったが、視界の至る所の地面や斜面に開口している光景は異様でもある。

麓の長岳寺と山頂の龍王山城跡を結ぶ回遊コースが探訪の推奨コース。→近鉄てくてくマップ

(2)  こうもり塚古墳(岡山県総社市)

この古墳は以前、不可思議体験をした記事で触れた。全長100mの前方後円墳で、見学自由の横穴式石室がある。玄室と羨道の全長19.4mは横穴式石室としては全国第4位の規模。

しかも井原市浪形山産の貝殻石灰岩製刳貫式家形石棺がそのまま玄室内に残る。周囲に柵もないから(’93年時)触ることもできる。→紹介サイト

因みに前述の不可思議(ミステリアス)体験とは、玄室にいた際、背後で「ギャン」という聞いたこともない音が突然して、振り返っても何もなかった、というもの。

(3)  段ノ塚穴(徳島県美馬市)

これは四国龍馬街道の拙著で触れた。太鼓塚と棚塚という古墳時代後期に築造された二基の円墳の総称が段ノ塚穴で、双方の石室の形式は「段の塚穴型石室」。太鼓塚は直径約37メートル、高さ約10メートル、石室は全長13.1メートル(玄室長4.8メートル)、高さ4.3メートル、幅3.4メートルで、石室は徳島県最大を誇る。

棚塚古墳は直径約20メートル、高さ約7メートル、石室は全長8.7メートル(玄室長4.5メートル)、高さ2.8メートル、幅2.0メートル。玄室奥壁には、古墳の名称の由来となった石棚がある。二基共、玄室はドーム状になっている。

二基共、見学自由だが、懐中電灯等を持参した方が良い。→公式サイト

(4)  富田茶臼山古墳(香川県さぬき市)

5世紀前半のもので、全長139m、高さ11.8m 幅77mの四国最大の前方後円墳。後円部径91m、高さ15.7m、前方部長さ48m、幅77m、高さ11.8mで、三段に築造されている。

 

円筒埴輪や家形埴輪の破片が出土しているが、石室は開口していない。

一昔前まで、この古墳は樹林に覆われていたが、現在はまるで野焼きをしたように、樹木は全伐され、太古の展望が蘇った。

後円部(標高66.3m)に石段、前方部(標高63.6m)に小径があるため、墳丘の端から端まで探訪することができる。

現地の案内図板には、三基の陪冢も記載されているが、全て田畑になっており、原形を留めていない。→公式サイト

因みにこの墳丘にはミステリアス(今回の記事では埋葬者がミステリアスか)のものもあるのだが、それは次回、ある分野のセレクト記事として投稿したい。

その投稿記事を読んでから出かけたい、という方は下のバナーを是非。


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